漢方の強力な便秘薬
漢方にも強力な便秘薬があります。むしろ漢方の成分であるセンナ、大黄甘草湯などはかなり有名で市販薬でも多く使われている成分です。
センナはジャケツイバラ科の植物で、生薬名としては小葉のこととなっています。センナはヌビア地方を中心とした上エジプトやスーダンのハルツーム付近に自然分布していますが、栽培もされています。薬理的には成分のセンノシドが腸内で分解されて効くのですが、胃のレントゲン検査で硫酸バリウムを飲んだ後でバリウム排泄用に渡されるのがこのセンナの成分であることからも、その効き目の確かさがわかります。
大黄甘草湯も常習的な便秘では重宝されている薬です。これは大黄と甘草という2つの生薬からなることから名付けられていて、大黄は中国原産の薬用植物で、大腸刺激性のあるアントラキノン系の下剤成分が含まれています。
もうひとつの甘草には緩和作用があって、便秘の時の腹痛や排便時の痛みを緩和させてくれます。最近、病院では煎じる必要のない乾燥エキス剤を処方するのが一般的となっていて、市販薬であるツムラの大黄甘草湯エキスも顆粒状です。
又、漢方ではないのですがアロエは美容だけではなく便秘にもかなり効果が高い成分となっています。これはアロエに含まれるバルバロインなどが腸の運動を刺激するからで、アロエ製薬の便秘錠ではアロエに大黄をミックスして効果を一層高めています。便秘薬は各人との相性もあるので、その点はよく踏まえて選んでください。