ひどい便秘に効く薬
さて、便秘の程度がひどくなっている場合には、食事などと共に薬も利用することになります。薬とはずばり下剤のことで、もちろん大便を通しやすくするための専用薬です。
便秘薬は程度に応じて選ぶことになりますが、医師の処方でもいいですし、薬局で入手できるものでも構いません。種類は液体、チューインガム、丸薬、粉末などいろいろあり、成分も何種類かあります。
市販薬で有名なものといえばコーラックがあります。コーラックは１錠にビサコジル5mgを含んだ１つの成分から成る便秘薬で、これは大腸を刺激して腸の蠕動運動を高めることで排便を促進します。ピンクの小粒で手軽なイメージですが、成分のビサコジルは頑固な便秘や消化管の検査、手術の時に腸の内容物を出さなければいけない時にも使用するもので、この成分を使っているのは他にも錠剤ではスルーラック、カイベール、サトラックスエースなどがあり、座薬ではベンツナールがよく店頭で見られます。
内服薬の場合は腸まで行って効果があらわれるのに8時間程度かかりますが、座薬では有効成分を直接効かせたい場所に送り込むので10分程度で早くも効果があらわれるのが特徴です。
直接腸に送り込むということでは浣腸も同じで、こちらはグリセリン液やクエン酸ナトリウムが薬剤として使用されています。グリセリンは油脂を構成する成分で人体に対して毒性が低いので浣腸液としても最適でイチジク浣腸などは家庭でも普通に使用できます。